2012年01月29日

Darjeeling - Autumnal

先週末、自由が丘のルピシア・マルシェに行って来ました。
金曜日の朝1番に行ったはずが、もう試飲会場へのエレベーターの前にはざっと20〜30人のマダムの列が・・・
寒い中、かく申す私も行列の中のひとりだった訳ではありますが。

今回の試飲は、台湾冬茶とダージリン・オータムナル(秋摘み)がメイン。
春のグラン・マルシェに比べると、小規模なためお茶の種類は少ないけれど、その分お茶の淹れ方と説明が丁寧だったのでよかったかなという印象です。

さて、1月21日に出席したセミナーで、ダージリンをちょっと勉強してきたので、試飲会場で買ってきたダージリンを淹れてみました。

今日のお茶は、Darjeeling Autumunal SUNGMA TURZUM SFTGFOP1 2011-DJ48

SUNGMATURZUM.jpg

長い名前なので、簡単に翻訳すると、インド・ダージリン地方の西、ネパールとの国境に程近いランボンバレーの標高約1,250m〜1,800mにあるサングマ農園というところの、クローナル種(ここでいうと、サングマ農園の優秀な遺伝子を受け継がせた種類の茶樹)を植えた一角産で、秋摘み(10月から11月位に摘む)のリーフでつくられた紅茶。
グレードは、Special(スペシャル)Finest(ファイネスト)Tippy(ティッピー)Golden(ゴールデン)Flowery(フラワリー)Orange(オレンジ)Pekoe(ペコ)1(上級) 2011年産。
Whole Leaf(カットされていない長い茶葉)の中で最上級品、というような意味になります。

オータムナル(秋摘)ダージリンの一般的な特徴は、水色も濃い赤褐色で、しっかりとした芳醇な味わいが楽しめるとされています。
このサングマ・タルザムは、マルシェの試飲会場では、甘さと花の香りが特徴的、とアピールされていました。会場の淹れ方は、若干薄めだったので、余計に甘さが強調されていましたが、本日きっちり三分抽出して味わってみても、期待通りの甘味溢れるやさしい味わいでした。
しっかりしたボディや強い香りを好む人には、ちょっと物足りないと感じるかもしれません。でも、このやさしさが心地よい紅茶だと思います。
何となく、上品でやさしいおばあちゃまのティータイムに招かれたような感じ。

試飲会場で、サングマ・タルザムとマーガレットホープと飲み比べて(すみません、混んでいたのに粘って飲み比べてしまいました・・・)、迷いに迷って選んできたのですが、悔いなし、と言えましょう。
2011年は、モンスーンフラッシュ(夏摘み)のダージリンの時も、マーガレットホープを試飲して、結局買わずに終わったので、私の好みの問題なのかもしれませんが・・・

SUNGMATURZUM_pack.jpg 

sungmaturzum_leaves.jpg OPの割に、葉はちょっと短め。

SUNGMATURZUM_cupcolor.jpg 水色は透明感のある赤茶色。


ダージリンの味を決めているのは、市場ニーズだと習って来ました。
最近の日本市場に出回っている飲料の味の傾向は、渋みが少ない軽目の味。
紅茶市場も、癒し系が主流の味ということなんでしょうかねぇ・・・

posted by Madame Kasiko at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 紅茶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月22日

春節に宇祥瑞景をいただく

23日は春節。中国も台湾もお正月ですね。
春を祝うということで、宇祥瑞景というめでたい茶名の台湾烏龍茶を淹れました。

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このお茶は、台湾でも高山中の高山、大禹嶺産の烏龍茶です。
大禹嶺、この茶区台湾の花蓮縣と南投縣北部の境界付近に位置し、年中雲や霧に覆われた標高2500m以上の高冷地です。
世界で一番標高の高い茶区としても有名で、生産者も少なく、本物を手に入れるのは至難の業
と言われ、中国茶専門店でも滅多にお目にかかれません。
私は仕事柄、台湾茶の評価も年に結構な回数を重ねていますが、大禹嶺の試飲は年に1〜2回程度。
私の手元に来るまでに、台湾のパートナーさんが厳選してくれている御蔭で、「美味しいなぁ・・・でも、日本市場に出すには高すぎるかなぁ・・・」とあきらめることも多いお茶です。
そんな大禹嶺ですが、本来もっと温かい時期、夏に飲むのにふさわしいお茶ではありますが、この究極の華やかさから、春節を祝うお茶として選びました。


このお茶、さすが「大禹嶺」!
パッケージをあけた瞬間から、何とも言えないすがすがしい香りが鼻腔をくすぐり、
茶葉の色艶も美しく、淹れる前から期待感が高まるお茶でした。


kungfungyung1.jpg  kungfungyung2.jpg  
kungfungyung3.jpg  daiurei_leaves.jpg

実際淹れてみると、水色、立ち上る香り、味わい、全てがパーフェクト!
中国茶の世界では、浙江省で採れる龍井茶を四絶(色・香・味・姿の4つ全てがすばらしいこと)と称しますが、個人的にはこの宇祥瑞景も四絶と言ってもいいんじゃぁない?と思う素敵なお茶でした。

daiurei_cupcolor.jpg  daiurei_leaves2.jpg

一煎目、とにかく、香りも味も甘く華やか。玉露の旨味から生っぽさを取り除いたような味わいです。烏龍茶もお茶ですから、冷めてくると渋さが立ってきたりしますが、このお茶は冷めてもなお清々しいのです。ぜひ、夏にまた巡り合いたい!と想わせる絶品。

二煎目、香りが変化します。一煎目の香りが蘭であるなら、薔薇に近い感じです。味も甘みが抑えられ、コクがでてきました。ここまで変化してくれると、烏龍茶ならではの醍醐味にちょっと、感動。

三煎目、あら、不思議、また甘味が戻って来ました。香りが花から少し果実系に変わったような感じがします。

奥が深いお茶です。
美味しいお茶を探し求めて行って、辿り着いたら、それはお茶の始祖、中国茶だった、という話をある茶商から聞いたことがあります。
まさに、烏龍茶とは究極のお茶なのかもしれません。

この大禹嶺茶は、正直、贅沢なお値段です。
でも、
この大禹嶺茶しかり、高山烏龍茶は出来上がるまでに、お茶にとってはすばらしい自然環境に恵まれたというだけではなく、本当にたくさんの手数と時間がかかります。
実際に烏龍茶ができるまでの生産工程を見ると、あり難いお茶なのだと感心します。
品評会でつけられるオークション価格が全てとは言いませんが、丹精込めてつくられた美味しいお茶には、正当な価値が付けられて然るべきと思います。

最近、「安さを売りにしたお茶」が目につきます。
粗悪品か、誰かがどこかで泣いているから成立している商品か、そのどちらかでしかないんじゃないかしら、
と私は思っています。

美味しいお茶には、敬意を払っていただこう。
正当な評価をしよう。

巡って来たドラゴンの年に誓いたいと思います。

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●台湾お茶紀行!
posted by Madame Kasiko at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国茶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月14日

Fleur De Darjeeling

何日か前に、寒の底、という言葉を天気予報で聞いたものの、毎日やっぱり寒いのはなぜ!?

年も明けたし、日本茶を淹れようと頭の中で思うものの、こう寒いと、緑茶ではなくて烏龍茶や紅茶に手がのびてしまいます。
だって、発酵してる方がぽかぽかするんですもの・・・
でも、まだ1月ですし、春節も近いので、少しは華やかなお茶を淹れてみたくなりましたので、紅茶といえば皆さんご存じの紅茶の王様、【DARJEELING】、その中から、ティーフラワーがブレンドされたMARIAGE FRĔRESのFLEUR DE DARJEELINGを淹れてみました。

fleur_de_darjeeling.jpg

ダージリンは、名前の通り、インド北東部にある小さな村一帯で採れるお茶です。
ひと口にダージリンと言っても、ものすごくたくさんの種類があり、お茶屋さんでも様々なダージリンと名のつく紅茶が売られています。
キャッスルトン、ジュンパナ、マーガレットホープといった超有名茶園産のダージリン、それもファーストフラッシュ、モンスーンフラッシュ、オータムナル云々、という高級ラインしかり、フラワリー、フルーティー、エキゾチック、クラシック等風味が異なるタイプが多々あり、お茶好きにはたまらないが、普通の人には何じゃそりゃ?という大変バラエティに富んだ紅茶がダージリンです。
ルピシアマルシェなどに行ってみると、いろいろ試飲させてもらえるので、興味がある人は足を運んでみるのもよいかと思います。

今回のこのFLEUR DE DARJEELINGは、最近日本でも注目されはじめたお茶の花(お茶はツバキ科の植物なので、秋も深まってくると白い可憐な花が咲きます)がブレンドされたもの。
ベースの味はクラシックなダージリン独特のすっきりした渋み。香りは甘く華やか、まさにフラワリーノートがのどのあたりで立ちあがってくるような感じです。その中に、ティーフラワーの少し野趣が残る香りがまざって、一瞬緑茶を飲んでいるかも、という錯覚に陥るようなお茶です。

mariage_darjeeling_pack.jpg f_dargeeling_leaves.jpg


水色は、透き通った綺麗な紅色。目でも満足できる紅茶でした。

マリアージュだし、花入ってるし、と薔薇の絵が入ったティーカップなんぞ使ってみましたが、ジノリやロイヤルコペンハーゲンのホワイトなどの方がおしゃれだったかな。

f_dargeeling_cupcolor.jpg 



●お茶入れ
posted by Madame Kasiko at 15:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 紅茶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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